備蓄米 2000円 の件
- お米のかわにし
- 5月29日
- 読了時間: 3分
おはようございます。
米屋です。

正直、一昨年なら地元産コシヒカリ
5㌔ 1900円 で普通に販売しておりました。
スーパーの特売なら1700円とかざらでしたね。
それくらいが相場だったんです。
当時は、生産者さんが30㌔7000円〜8000円⚠️ほどで出してくれていましたから。
消費者の皆さんも安くて美味しいご飯を食べられていました。
⚠️決して栽培の採算が合う金額じゃありません
かつて棚田で米を生産しながら米屋をやっていた経験から申します。
燃料、肥料、農薬、機械メンテナンス代、人件費etc これほど高騰しますと、30㌔ 15,000円
この辺りがブレークイーブンなのではあるまいか?と。。。
では、30㌔15,000円のお米がお店に並ぶまでを
分解していきます。
玄米30㌔を精米しますと、白米で26〜27㌔になります。
採れてすぐのみずみずしい新米なんかですと、品種によりますが、25㌔台の仕上がりになることもあります💦
仮に、良い歩留まりで27㌔に仕上がったとします。 1 ㌔ 555円 ⇛ 5㌔ 2775円
精米コスト、袋代、ラベル代、諸々入れて
5 ㌔ 約2900円が丸裸の原価になります。
それに、各々利益をいただくわけですから、
3000円台半ばから上の価格が適正価格なんじゃないですかね?
地元以外の産地から届くお米とすれば、これに送料がかかります。
仮に、5㌔ 3500円 のお米だとしましょう
茶碗1杯にすると。。。
二合炊くとします。
300グラム 210円
炊飯すると、お米は約2.25倍に増えるんです。
お米300グラム 👉️ ごはん675グラム
お茶軽ぅく碗一杯150グラム前後としますと、
二合で4〜4.5杯ぶんです。
210円で4〜4.5杯
お茶碗一杯だいたい 50円
そんな計算になります。
これを高いと見るか、安いと見るか
皆さまにお任せする他ないわけで。。。
さて!
備蓄米の話でした。。
先日ブログにも書きましたが、申し込んだ備蓄米
一応、5年産のハナエチゼンが届きます。
ごく僅かですが💦
それでもありがたい話です。
ここのところ目まぐるしく早い展開で
お大臣さまも交代されて
話題の小泉米 2000円の備蓄米 です。
大手スーパーやコンビニ、大手ウェブサイトには
基本的に古米、古古米 とのこと。
私も、古米は時々食べますが、古古米はほぼ口にしません。
加えて、
中小スーパーやウチのような米屋には
古古古米❗️が廻って来るそうです。。。。
(愚痴は言うまい💦)
本当に2000円で店頭に並べるのであれば
まるまる100%古古米の備蓄米を精米して
安いよ!言うて販売される事になるはずです。
テレビでも色々言われていますが
それこそ、食べられる消費者の皆さんの
感じ方、考え方で感想や評価は分かれると思います。
ただ、米屋稼業の商売人から言わせてもらいますと、
ニトリさんのように、"お値段以上"とはいかないと思いますね。
もし、これは何とかならんのか?と言う方がいらっしゃいましたら、
少しお酒や味醂を足して炊飯する。
1割くらいもち米を足して炊飯する。
といった工夫が必要になるかもしれません。
大切なのは、
炊きたてすぐに食べてください!
保温はさけてください!
ってところだと思います。
あっ💦ちなちに当店には
100%備蓄米のお米は並べません💪
もし備蓄米を店頭に並べるならば
2割程度のブレンドにします。
米屋ですから、極力味を落とさずに備蓄米を使うことくらいは、簡単に出来ます。
そのぶん価格は大きく下がりません。
がしかし、
小泉さんからオススメされている
古古古米となれば、話は別になります。
申し訳ありませんが、ウチの棚に並べるわけにいきません。
なんだか、とりとめの無い話になりましたが、
今を乗り切る激安価格
未来をつなぐ適正価格
この2つがあることを念頭に、
やりくり頂く必要があることだけ
ご承知おきくださいませ。
感謝しています。
ご贔屓に🙏
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